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【リスティング広告】CPAを下げるためにまず行うべき3つの改善方法

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リスティング広告を運用している方であればCPAを下げるためにできることはないかと悩むことは多いでしょう。
リスティング広告のCPAが高騰することでついやりがちな「日予算を減らす」や「入札単価(CPC)を下げる」などの
改善方法をとっていませんか?この改善方法でCPAが下がることがあっても良い運用とはいえません。
なぜならマーケット規模を狭めているに過ぎないからです。
そこで今回は「CPAを下げたい」という時にまず行うべき3つの改善方法をご説明します。

目次

0 CPAの意味と解説

1 CVを増やそう

2 無駄なコストを減らそう

3 ターゲティングの見直し

 

0 CPAの意味と解説

0-1 CPAとは

CPA(Cost Per Action)とは1件の成果獲得にかかるコストで、顧客獲得単価のことをいいます。

今回のリスティング広告で使うCPAとは、広告をクリックしたユーザーがWebサイトにおける最終的な成果(商品購入・資料請求・予約など)を得るのにかかった1件あたりの広告費のことです。

CPAの計算式は以下で求められます。
CPA=コスト(広告費)÷コンバージョン数(CV)
広告費が10,000円でコンバージョン(CV)が5件あった場合は
10,000円(広告費)÷5件(コンバージョン数)=2,000円
となります。つまり、CPAが下がれば同じ広告費でも多くのコンバージョン(CV)を獲得することができます。
0-2 CPAの目標値は適切か

まず施策に移る前に考えなければいけないのは「CPA」の目標値です。
あなたが運用しているサービスによってCPAの目標値が変わるのは当然ですが、
それはリスティング広告の「キャンペーン」によっても変わるのではないでしょうか。
各キャンペーンごとに1CVの利益を出し、CPAの目標値を明確にしましょう。
場合によっては日予算を上げるだけでCPAは上がりますが、最終利益が増えることもあります。

1 CVを増やそう

CPAを下げるために最初に行う施策は「CV」を増やすことです。
以下の順に沿って一つずつ確認して見てください。
 
1-1 CVの取れている広告のキーワードの入札単価を上げる
各キャンペーンごとに、効率よくCVが取れているキーワードの入札単価を上げ、露出を増やしましょう。
  また、「キーワード」→「検索語句」からユーザーが検索したワードでCVに繋がっているキーワードを追加しましょう。

1-2 品質スコアを改善しよう
品質スコアとは3つの要素で10点満点で評価されています。
  ・クリック率(CTR)
  ・広告文とキーワードの関連性
  ・ランニングページ(LP)の利便性
  
この3つを改善することでリスティング広告の「クリック単価を下げること」と「掲載順位を上げる」ことができます。
良いごとづくめですね。ではどのように上げるのかの具体的な方法を紹介します。
まずは「キャンペーン」→「キーワード」から現在CVが取れている品質スコアを確認してください。
※品目スコアの項目がない方は「表示項目」から追加してください。

f:id:umimoyamamoiine:20191229113753p:plain例に挙げたこちらはCVが9件ありますが品質スコアが6点しかありませんね。改善の余地あり!

そこでまず行うべきことは「キーワード」と「広告文」の関連性の確認です。
仮にこのキーワードが「美味しい水 送料無料」であった場合、広告文には水を販売していること、
送料が無料であることがわかる文章にする必要があります。
どちらもわかりやすく説明されていれば、関連性も高まり、クリック率(CTR)も比例して上がります。
ランディングページの利便性は「リスティング広告文で紹介しているサービスが、ランディングページで探しやすいかを確認してください。
せっかくクリックに繋がっても、期待していたサービスが見つけづらいとユーザーはすぐに離脱してしまいます。


2 無駄なコストを減らそう

CVに繋がっていないにも関わらず費用を投与しているキーワードを除外・停止しましょう。CPA増の原因になります。
 また、「検索語句」から運用していないサービスを含む語句は、除外しましょう。
 (販売していない商品や地域名を含む検索ワードなど)除外する時は「部分一致・完全一致・フレーズ一致」のどのルールで行うのか注意して整理するようにしましょう。
 まだ勉強中という方はこちらをご覧ください。

2020年度版 リスティング広告の成果の出るキーワードの決め方 - ともゆきだるま

 

3 ターゲティングの見直し

あなたのサービスはどの年代・地域に向けて行っていますか?例えば北海道に店舗を構える「タピオカ海の幸」は
 ネット販売もしていますが、 店舗に訪れるのは主に女性の10代~30代です。
 それにも関わらず、男性の45歳以上にも配信しているのはベストとは言えません。CV意欲の低いユーザーへのリスティング広告はCPAを上げる要因に繋がります。
設定は簡単なので順に沿ってご確認ください。
 
3-1 性別・年齢のターゲティング改善方法
「キャンペーン」→「ユーザー属性」から
「年齢と性別」を自分のサービスにあったターゲットにしましょう。
「どの年代にも当てはまるサービスだけれど特に20代はCVが多い」というケースがあるかもしれません。
 その場合、「ユーザー属性」→「入札単価調整比」で入札単価を引き上げ、露出を増やしましょう。
 逆にCVが少なく、CPAが高い場合は同じく「入札単価調整比」入札単価を引き下げましょう。
 ※停止はおすすめしません。マーケットを閉じるのは最終手段です。

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3-2 配信地域の変更方法

「キャンペーン」→「地域」から確認しましょう。都道府県が表示されない場合は
「地域別レポート」→「日本」をクリックすると表示されます。
 ここでは先ほどと同じように停止や入札単価の調整ができます。入札単価の調整は
 該当の県の左にある□ボタンにチェックを入れ、「編集」→「入札単価を調整」から設定ができます。

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 まとめ

CPAを下げるためには「検索」したユーザーが何を求めていて、そのユーザーが便利に感じるためには何ができるかを考えることが近道かもしれません。
その結果がCPAの抑制やCVの増加に繋がると思います。
リスティング広告は成果が全て数字で見ることができます。
運用する側は恐いと思うかもしれませんが改善した方法がどうなのかはっきりとわかるので楽しいですよ。広告に完璧はありません。
ニーズは流行や競合の動きでとても流動的に変化します。CPAを下げるためには日々の見直しが一番です。本日もお疲れ様でした。

 

f:id:umimoyamamoiine:20191218194632p:plain著者について

 
ともゆきだるまといいます。
現在WEB広告を運用しています。そこで得たノウハウを初心者・中級者へ向け優しく解説しています。
一つでも有益な情報をお届けできれば嬉しいです
最近はファミチキにはまっています。食べ過ぎはよくないので2日に1回と決めています。皆様のコンビニおすすめ食品教えてください。笑
ここまで読んでくださりありがとうございました。